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IMG_1371今回は将来が期待されるピュリニー・モンラッシェの「ドメーヌ・ペルノー・ベリカール Pernot-Belicard」をご紹介します。
当主フィリップ・ペルノー氏はピュリニーの名門ドメーヌ「ポール・ペルノー」の孫で、同じ村のドメーヌ・ベリカールの娘さんと結婚して2009年から「ドメーヌ・ペルノー・ベリカール」として独立し、現在は主にべリカール氏から受け継いだ畑でワインを生産しています。 また、ポール・ペルノーも現在は2人の息子さん(長男ポール・ジュニアの息子がフィリップさん)が跡を継いでいますが、フィリップさん以外の孫たちは既に他種業の仕事をしている為、このドメーヌも将来的にはフィリップさんが受け継ぐ事になりそうです・・・そうなると、ピュリニーを代表する多くのグランクリュや1級畑を継承する事になり、ブルゴーニュを代表するドメーヌに発展するかも知れませんので、皆様これからも見守っていて下さい。
当日はフィリップさんが畑仕事が多忙で、訪問時間は17時と遅めのスタート。
お客様はワインショップ経営の若いご夫妻で、イケメン!のフィリップさんに出会えて奥様と私はうきうきでした。
ここ数年、コート・ド・ボーヌは雹害に遭い、収穫量が非常に少なく、特にピュリニーとシャサーニュは2012年などは収穫量が80%減の畑もあったくらいで、その前後のヴィンテージも決して多い訳でもなく品質はともかく皆さん苦戦をしています。
我々は2014年のワインを数種類樽から試飲させて頂きましたが、既に将来の素晴らしさが想像出来る美味しさでした。
イケメンで名門のドメーヌ出身で将来が約束された環境にいる彼ですが、素顔はいたって気さくで謙虚「僕は恵まれている、このチャンスをしっかり生かして品質の良いワインを造る事が僕の使命、そうしないとおじいちゃん(ポール・ペルノー)や義父に申し訳ないしね・・」  頑張って!フィリップ!

IMG_14416月22日、ヴォーヌロマネ村のグランクリュ畑「ロマネ・サン・ヴィヴァン」のブドウです。
2015年は平年よりブドウの生育が早く、このまま行くと9月10日から15日に収穫が始まるようです。
ブドウの品種や場所に寄っては9月5日頃から開始と言われている所もあります。
ブルゴーニュのコートドールでは平均9月25日頃、遅い時は10月にずれ込む事もあるくらいですから、今年は早いようです。
今の所、心配されている病気や雹害も殆んど無く(サントーバン村など一部の畑が雹害にあったそうですが・・)、健康なブドウが育っていて、どのヴィニョロンも今年は「nickel! ニッケル:清潔でピカピカ!」と言っています。
どうか、このまま量的にも品質的にも良いブドウが収穫出来ます様に!

IMG_1328-300x168今年も早や6月の夏至を迎えて後半戦ですが、やっと新しいブログを稼動させることが出来る様になりました。
最初はやはり大物からという事でエマニュエル・ルージェさんから始めます。
気難しい人とかマスコミ嫌いとか・・色々な噂が立つのも大物の証拠、早や伝説化している方です。
幸いにも年に数回、畑仕事の邪魔にならない時期を狙って訪問を実現しています。
今年は5月初旬に彼の畑仕事が一段落する夕方からの訪問となりました。
いつも通り、まずはお天気の話から始まり(ヴィニョロンにとっては一番大事なテーマです)、いつも通りに全て樽からの試飲となりました。
今回は2013年のワインを樽から試飲、まだ5月5日時点で彼は瓶詰め作業を開始していません。
では順を追って試飲ワインをご紹介します。
1 Nuits-Saint-Georges Village 4つのパーセルのブドウを使用
2 Vosne-Romanée Village  6つのパーセルのブドウを使用
3 Vosne-Romanée Les Beaumonts 1er cru  新樽100%、生産量平均で600本、2樽
4 Echezeaux Grand cru  新樽100%、平均樹齢80年
5 Clos Parantoux 1er cru  平均6樽、1989年から彼が叔父のアンリ・ジャイエと一緒に醸造をしています。若いうちから不思議なほど下草やキノコの香りが感じられ、なおかつ繊細で力強く艶かしい複雑な魅力に満ちたワインでした。
当日同行したお客様のディナーの時間もあり、夜の8時には終了(それでも3時間以上!)、お客様は先にボーヌのレストランへ移動され、私と主人がまだ居残って彼と延々9時半頃まで立ち話を続けて、それが面白い事。
実は彼はお喋り好きで、他のヴィニョロンの噂話(オフレコですが・・)や最近評判のレストランの事、地球の温暖化の問題等々。そして可愛い孫のオーギュスタンの写真を見せてくれて強面の顔をほころばせていました。
主人があなたのような世界的に有名なヴィニョロンが云々・・と、言ったら、すかさず彼は「いやいや、僕なんかはまだ地方的に有名な・・くらいなもんだよ」ですって!!
あー、早くまた訪問したいです。

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暫く更新していませんでしたが、その間にも素晴らしいドメーヌ訪問が実現しています。
前回のピュリニー・モンラッシェのドメーヌ・エティエンヌ・ソゼと同日!に午後から日本でも人気の高いシャンボル・ミュジニー村の宝石にも例えられる「ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ」と名前からして高貴なドメーヌを訪問することが出来ました。
当日は醸造責任者でヴォギュエの顔とも言えるフランソワ・ミエ氏がご案内して下さいました。
彼は「ヴィニョロンではなくて詩人だ!」と言われる方です。
当日は小雨降るしっとりとした午後、全て2012年のワインを樽から試飲出来るという素晴らしいものでしたが、彼の正に詩人のような表現には、通訳の私は四苦八苦。
「朝露を帯びた赤い小バラ」だの「湖のほとりがうんぬん・・」
でも、たまにちょっと知ってる日本語を交えてお茶目な面も見せて下さいます。
「あ・か・い・くーだ・も・の・・」とかね。
10年程前になりますが、語学学校の同級生だった日本男性がここで研修していて、時々彼の仕事振りを拝見に伝説のグランクリュ畑「ミュジニー」に行ったり、素晴らしい門構えの中に入れて貰って、少しだけ訪問させていただいたりしたものです。
当時の同級生は現在では自分でドメーヌ・ミロワールを興し、ジュラ地方で頑張ってる鏡健二郎くんです。
今回掲載し同じ写真を共通の知人である健二郎君に送るといったら、ミエさんは懐かしそうにしておられました。
ちょっと異色の、そして素晴らしい訪問体験でした。
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